羊羹・和菓子 鈴木亭 HOME » 鈴木亭の歴史
創業者”茂助”が富山の地に鈴木亭を開業したのは、
慶応2年(1866年)。
慶応2年は坂本龍馬や新撰組が活躍した幕末期
今から約160年前のお話です。
初代岩城茂助は幕府御用菓子司"鈴木越後"(当時最高級品の羊羹を製造)で15年修行し、”鈴木”の名字、『鈴木亭』の屋号と『三つ鱗の商紋』を賜る。
※”鈴木越後”についての補足
江戸時代、「江戸名代名物案内番付」なるものがあったそうです。(画像参照)
今の世で言うランキング番付みたいな物ですね。
そこで当時の最高位”大関”を取っていたのが鈴木越後の羊羹。
当時は、現在の価値で1棹50,000円ほどする超高級品、贅沢品だったようです。希少だった上白(上白糖)を使い、庶民が食べられる品では無かったようです。”鈴木越後”の名を次ぐ御菓子屋は鈴木亭のみで、江戸練羊羹の伝統を受け継いでおります。(鈴木越後さんの本家さんは京都でお茶の先生をしておられます)
富山に帰り、開業の際に初代鈴木茂助が、県木である立山杉の年輪を模した木目模様の綺麗な羊羹を製造。どこを切っても綺麗な木目模様が現れる杢目羊羹(もくめようかん)は、「年輪を刻む」縁起が良い品として慶弔に御引き立て頂いております。
江戸煉羊羹の伝統を受け継ぐ杢目羊羹は、柔らかめで上品な甘さです。
昭和・平成・令和天皇が富山県に来県された際、献上し食べて頂いた一品です。6代にわたり受け継がれる職人の技と上品な甘さをぜひお楽しみ下さい。
【歴代】
初代 岩城茂助(鈴木茂助)
二代 米次郎
三代 吉之助
四代 宇五郎
五代 孝
六代 真
1851年 | 嘉永4年 初代”岩木茂助”(上市町出身)が、江戸へ修行に。 柳営(徳川幕府)御用菓子司として高名だった『鈴木越後』に弟子入り。 |
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1866年 | 15年の修行の後、”鈴木”の姓と”三つ鱗”の商紋の使用を許される。 |
1866年 | 富山に戻り”鈴木亭”を富山市中央通り(当時仲町)にて創業。 立山杉の年輪を模した”杢目羊羹”を作り上げる。 |
1885年 | 明治18年、25年、32年と総曲輪・中央通りの大火に見舞われる その中で、中央通りから現在の西町に映る(2代目米次郎) |
1945年 | 富山大空襲にて全焼(3代目吉之助) |
1950年 | 再建後の鈴木亭(画像参照) |
1964年 | 杢目羊羹の製法特許を取得(4代目宇五郎) |
1966年 | 創業100周年を迎える |
1969年 | 昭和天皇皇后両陛下が全国植樹祭で来県された際、杢目羊羹を献上。 |
1977年 | 第19回全国菓子博覧会(静岡)名誉総裁賞 |
1984年 | 第20回全国菓子博覧会(東京)審査功労賞 |
1989年 | 第21回全国菓子博覧会(松江)名誉総裁賞 |
1993年 | 第22回全国菓子博覧会(岩手)栄誉無鑑査賞 |
1999年 | 令和天皇が皇太子時代、雅子様と共にインターハイで来県された際、杢目羊羹を召し上がる。 |
2010年 | 店舗改装 現在の店舗になる(5代目孝) |
2016年 | 創業150周年を迎える |
2017年 | 第27回全国菓子博覧会(三重)農林水産大臣賞 |
2018年 | 平成天皇皇后両陛下が全国植樹祭で来県された際、”白杢目”を召し上がる。 |
2019年 | 黒杢目羊羹”大黒柱” を5年掛かりで開発。販売開始。 |
2020年 | 新型コロナウイルス発生 休業要請により1週間の休業。無休営業が途切れる。 |
2024年 | 能登沖地震発生 全国のお客様に応援頂く |
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